今週も引き続き棚田ファッションショーから小さな地球・理事・塚本良晴さんにお聴きしました。
自己紹介をお願いします
塚本由晴。建築家、アトリエ・ワン。東京工業大学教授。東京新宿区に自宅兼事務所のハウス&アトリエ・ワンに住んでますが、2019年秋からほぼ毎週末釜沼に通って里山再生に取り組んでいます。「小さな地球」プロジェクト理事。
ふわりの服の着心地はいかがでしたか?
とても軽く、肌触りが良く、風など空気の動きの側に身をおいている感じがしました。
あなたにとって、洋服、ファッションとは何ですか?
自画像に合わせて服を選んでいるのか、服に合わせて自画像が組み立てられているのか、そのどちらでもあるのがファッション。と同時に他人を真似ることで、社会規範と関わるのもファッション。その他人の意味は広く服の歴史を含むので、我流にはなれないのがファッション。
衣食住、全ては繋がっているのだと思っていますが建築家としての先生のお考え聞かせていただけますか?
現代の私たちの暮らしは、衣食住エネルギー全てにおいて産業によるサービスに依存していて、サービスを買うためにはお金を稼がなくてはいけなくて、そのために良い人的資源になるように仕向けられている。その息苦しさに多くの人が気づいているのに、なかなか抜け出せない。産業によるサービスは便利だけれど、それに慣れると自分で資源にアクセスするスキルを人々は失う。結果的に産業サービスは、人々と資源の間によく見えない障壁を作ってしまった。今の暮らしを取り囲んでいる、こうした障壁を見つけて、それを崩し、資源へのアクセシビリティを高め、「資源的人」になれるよう支援することが、建築のデザインにはできるはずだと思っています。
これから着てみたいふわりの服はありましたか?小さな地球と一緒に服作りをしていますがどんな服を着てみたいですか?
羽のシャツ、袴は気に入りました。お尻がすっぽり隠れるドイツ軍のエプロンもかっこいいです。大工にも調理にも使えて良いと思いました。麻の栽培から服になるまでを釜沼でやれたらいいなと思っています。
風、光、土、草などのふるまいと交感する服を着て見たいです。